整体の効果
整体と聞くと、なんだかボキボキされてマッサージをたくさん受けたり、身体の歪みを正してくれるようなことをしてくれる、とイメージされるかもしれません。
実際のところ、整体に対して様々なイメージが持たれるのは実際に様々なことが行われているからといえます。
整体には明確な定義が無い為、お店によって行われている手技が統一されているわけではなくその為整体と聞くと十人十色のイメージを持たれるようになりました。
ここでは広く行われている一般的な整体、当院で行う整体を紹介します。
一般的な整体
ボキボキする整体
施術者がフッと力を込めると、関節からボキボキッと心地の良い音が鳴る。なんだか骨のズレが無くなったような気がする整体。
実際には何が起こっているのかといいますと、キャビテーションといって関節内に満たされている液体の中で気泡が発生し、その気泡が弾ける音が関節内に反響して聞こえています。
これは船のスクリューが強く回転している時に周りにブクブクと気泡が発生している仕組みと同じで、減圧(圧力を下げること)によって発生します。
一時的に気泡分の気体が関節液に溶ける為、関節内の流動性が高まる事でなんだか動きが良くなる感覚が出ます。
あくまで一時的な感覚の為時間が経過すると元に戻る上、キャビテーション・エロージョンという浸食現象が発生します。
「指をぽきぽき鳴らし過ぎると太くなる」などと聞いた事はないでしょうか?
それがまさにエロージョン(浸食)を長期間にかけて起こしているものです。
当店ではそういった理由からボキボキする整体は行っておりません。
参考(リンク):整体が「危険」と言われる理由
マッサージ
マッサージやストレッチは聞いた事はあるのではないでしょうか?
基本的には「筋肉」を狙った整体であり、日常的なコリ感や身体のだるさ、緊張感などをほぐす為に行われます。
マッサージはもともと按摩(あんま)という手技であり、その中に指圧、揉捏、軽擦、強擦、叩打、伸展など様々な手技が盛り込まれます。
これらの手技の中から組み合わせて筋肉に対するアプローチが行われます。
筋肉は日常的に常に使われているものであり、健康な人でも運動後などは疲労感を感じる事も多く、マッサージ屋さんの増加もあって整体を受ける機会も増えてきた印象です。
炎症期(強い痛み)や関節に対してのアプローチには効果が少なく、場合によっては症状を悪化させてしまう事もある為、正しいカウンセリングの元行うべき手技とも言えます。
ストレッチ
ストレッチは一般的に広く行われている方法で、スポーツをする方などは日常的に行っている方も少なくないでしょう。
セルフケアとしても紹介される事が多く、SNSや動画媒体にて知る事も多いです。最近はストレッチの専門店なども人気ですね。
凝り固まった筋肉を伸ばす事によって筋繊維の方向を揃え、筋肉自体の可動性を上げることを目的としています。
しかしながら、近年ではストレッチによる運動効率の低下が指摘されていたり(運動前にストレッチをする事で筋出力が下がってしまう)、過度なストレッチによる筋炎症、関節にかかる減圧(引っ張る力)による関節内浸食など様々な問題を抱える手技とも言えます。
効果的な方法はあるのですが、あくまで専門的な知識が必要であり場合によっては絶対に行わない方が良いストレッチなども存在します。
なんとなく普段行っているストレッチも、行わない方が良い場合があるかもしれないですね。
ボキボキさせない整体
上記にてボキボキさせる整体を紹介しましたが、関節をねらった整体でもボキボキしない整体も存在します。
種類で言えば当店の施術もこれに当たります。
具体的に言うと関節内を満たす関節液を使用して、関節自体の滑りや働きを高める手技です。
人間が正しく動くためには関節が滑らかに動く必要があります。
日常生活動作や仕事でのクセなどが重なる事によりこの関節液が不足していき、「油切れ」のような状態に陥ります。
それを手技によって調整し、滑らかな関節運動を行えるような身体作りを目指す整体です。
ボキボキする整体も狙った効果には似たようなものはありますが、上記したリスクや長期間施術を続ける事による弊害などから、当店ではボキボキしない整体を行っております。