腰が痛い、肩が凝って頭痛がする、等様々な症状で悩み、整体をお探しになると思います。
そんな中で、整体を受ける前にチェックするべき症状や身体の状態について解説します。
整体を受けている場合じゃない!?重篤な問題を抱えているケース
来店される方には今まで何度も整体に通われていて、この痛みが出ている時は整体に行けばいい!と思われている方も少なくありません。
しかし、いつもと痛み方が違っていたり、付帯症状(主な症状とは別の部位にも症状が出現している)がある場合などは、注意が必要です。
その中でも特に特筆すべきなのが
- 強い頭痛
- めまい、ふらつき
- 吐き気
- 手足のシビれ
- 視覚異常
- 強い腫れと発赤
これらを感じたら、まずは何よりも先にお医者さんを受診しましょう。
これは症状の他に重大な病気が隠れている事がある可能性を含んでいるため、未熟な施術者の元へ行ってしまうことで問題の発覚が遅れてしまう事があるためです。
普段の症状と重なる病気としていくつかピックアップして紹介します。
脳出血や脳梗塞
実は脳出血や脳梗塞は状態の深度によってはそこまで強い症状が出ない場合があります。
小さい脳出血などは割と日常的に起きうる事であり、普段はあまり気にならないときもあります。
脳梗塞も同様で、脳には細い血管がたくさんあるため割と詰まりやすい構造といえます。
しかし、重要な部位が出血したり梗塞する時は、必ず何かしらの症状が出現します。
主には強い頭痛、めまい、吐き気、言語障害(ろれつが回らなくなったり、言葉が上手く出ない)、突然の手足のシビレ、手足の操作不能、などが症状として挙げられます。
特に強い出血であるくも膜下出血や硬膜外出血などはいつもと違う激痛が走る事が多く注意が必要です。
心臓の病気
心筋梗塞や心肥大症など、心臓に関わる痛みも特別な症状を呈します。
しかし症状としては「背部痛」いわゆる背中の痛みが出現することが多く、いつもの背中の凝りかなにかかな?と誤認されるケースも多々あります。
急性のものであればみぞおちや胸の真ん中あたりに苦しくなるような痛みが出現するので異常を感じやすいですが、
首、肩、背中、腕などに出現している放散痛の場合は気付かない場合もあり注意が必要です。
普段感じない胸や背中の痛みを感じた際は、まず最初にかかりつけのお医者さんへ診てもらうのが得策ですね。
悪性腫瘍
腫瘍による痛みも発見が遅れることによって命に関わるケースがありますから、注意が必要です。
特に症状としては通常の筋肉痛や関節痛のように出現します。
いたみ方も様々で、これといった特徴が無いのも厄介です。
今まで経験したことの無いようないたみや、急激な体重減少、めまい、息切れ、疲労感などを併発している場合は疑うべきケースです。
しかし、これらが複合するとも限らずあくまで予防は定期的な検診に頼る所が多く痛みからの発覚はそこまで多くありません。
気になるようでしたら、まずはお医者さんに相談するのが良いでしょう。
骨折や脱臼
転倒や打撲をして、痛いけどそこまででは無いなと自己判断をしてみたけど、実は骨が折れていた!というケースは実はよくあります。
腰の骨や大腿骨など大きく太い骨であればすぐに気付けるのですが、手足の小さな関節などはいたみもそこまで強くなく、見過ごされてしまう事があります。
特徴としては強い腫れや発赤、熱感がなかなかとれないなど長期間急性症状が続きます。
ケガをしたあと、アイシングや安静処置をしたけれどもなかなかいたみや腫れが引かない場合は一度レントゲンを取りにお医者さんへ行くのが得策です。
ちなみに骨折の後療といって、関節可動域訓練やリハビリに関しては、整骨院での対応が可能です。
分からなければ相談を!
上記のような問題がよぎったけど、実際の所よくわからない、というケースもあります。
まずは普段通っている整体でも整骨院でも電話で相談をしてみるのが良いですね。
しっかりと勉強されている施術者であればお医者さんでも何科に行けば良いかなどアドバイスをしてくれるはずです。
自分だけで悩まずに、一番相談しやすい人に相談するようにしてくださいね。