目次
腰痛をわずらって数年、良くなったり悪くなったりを繰り返しながらどんどんできない事が増えていって不安になっていませんか?
このページは以下に当てはまる方は是非ご一読ください。
- 腰痛でまっすぐ立つことができない
- 立ち仕事が年々辛くなってきた。今後も続けられるか心配。
- 腰痛を改善しようと体操を試したけど、効果が感じられない
①そもそも腰痛とは?
腰痛症というものにも様々な種類があり、その中でも疾病としての腰痛とそれ以外での腰痛で分けることができます。
主には
・椎間板ヘルニア
・腰部脊柱管狭窄症
・変性すべり症
・脊柱側弯症
・腰椎分離症
があげられ、そのどれもが脊柱いわゆる背骨の関節に由来するものです。
《https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/lumbago.html》
日本整形外科学会HPの腰痛ページでは主に関節性腰痛が挙げられているように
皆様がお悩みの腰痛は基本的には脊柱が痛みの発症部位になっていることが分かります。
まず初めにお伝えすることが
もしあなたの腰の痛みが
□安静にしても一向に収まらない、
□強いシビレを伴うもの、
□痛みがだんだん強くなってきているもの、
□歩行に障害を及ぼしているもの、
□尿漏れなどを伴うもの
でしたら、今すぐに整形外科の受診をオススメします。
腰の痛みは上記のような脊柱の問題だけでなく
大動脈瘤などの血管の病気、尿路結石などの泌尿器の病気、女性であれば子宮筋腫や子宮内膜症などの内臓疾患が原因となっている場合もある為
なるべく医師の受診を仰ぐようにしましょう。
①-1腰痛チェックシート「これは自分で改善できる腰痛なの?」
自分が腰痛がなのかどうか?
お尻が痛いのは腰痛?背中が痛いのは腰痛?
まずは、自分で改善できる腰痛なのかどうかを確認していきましょう。
☑朝起きると痛みがあり、昼間活動していると弱くなってくる
☑歩き始めや急に止まった時に痛みが出る
☑立ち仕事をしていると痛みが強くなってくる
☑寝返りの時に痛みが出現する
☑前屈よりも後屈が辛い
☑お尻から太ももにかけて突っ張った感じがする
☑冷えると痛みが強くなり、温かくなると楽になる
上記のような状態に少しでも当てはまるのであればご自身でしっかりと改善していくことが可能です。
その他に、ご自身ではなかなか改善しづらい状態を見ていきましょう。
☑股関節の前側に痛みが出ることがある。
☑コルセットをしていないと仕事ができない。
☑1週間に3日以上痛み止めを飲む。
☑腰部をボキボキと鳴らされる施術を数回にわたって受けたことがある。
☑歩行に障害が出る。歩行をしていると痛みが強くなってくる。
☑足のつま先まで痺れがある
上記に当てはまるような方は、かなり状態が複雑化してしまっている場合が多く
なるべく整形外科の受診や腰痛施術を専門的に行っている施術院の受診をオススメ致します。
①-2反り腰や猫背のホンネ
テレビや雑誌でよく取沙汰される「反り腰」「猫背」。
「猫背が良くないといわれたから胸を張って生活したら今度は反り腰が良くないといわれる…もうどうしたらいいのか分からない」
お客様からこのような事を言われたことがあります。
確かに自分にとってちょうどいい姿勢というのはなかなか見つけづらいですし、
なによりその人その人によって脊柱の機能的中間位(正しい位置)というものは変化するので
一概に反り腰が悪い!猫背が悪い!とは言えないのです。
そもそも姿勢というのは腰や股関節だけで作られるものかというと、全く違く
全身の骨格の繋がり、筋連帯という筋肉の機能的な繋がり、内側にある内臓や脳の位置関係によるものなど様々な要因がある為、模範解答のようなものが存在しないのが実際です。
その為、猫背や反り腰といった姿勢はあまり気にせずに
それよりも人間らしい「動きの中」で身体を評価していくことが大切になってきます。
人は動く生き物なのに、じっとしてレントゲンを撮ってもすべてを知ることはできませんよね?
人という生き物は特に、「歩く」時に自然な動きが出て活発な関節運動が行われます。
姿勢を気にしていくよりも、この歩くといった人間にとって当たり前の動きを増やしていくことで、いつも言われていた
「姿勢悪いね〜」
などというセリフは聞かなくなってくるでしょう。
まずは、荷物を持たずにお散歩にでかけてみましょう!
②腰痛を改善するには?
腰痛の原因となってるのは、多くの場合は生活習慣と仕事での悪い刺激です。
仕事を辞めて…というのは現実的ではない為、
より改善していく部分は生活習慣をみていくことが肝心です。
特に気を付けた方が良いことが「気づいていないこと」です。
身体にとって悪い事だとは知らずに繰り返してしまう習慣は意外と多く
さらにはそのすべてが腰痛に直結するものとなっております。
代表的な部分を取り上げてみます。
自転車に乗って移動・運動
自転車での移動は近年消費カロリーが多いとされ、注目されていますが
実は自転車に乗っての動きというのは腰にとっては望まれない刺激です。
自転車での移動は歩くときと違い、腰周囲の筋筋膜や股関節に動きを与えずに移動の力を生み出すために、座っている時のような刺激を加え続け腰にとっては負担となってしまいます。
移動としては最低限度に留め、なるべく関節を上手に使える歩いて移動を意識して行うようにしましょう。
ソファでの深座り
仕事で疲れて帰ってきて、ソファにドカッと腰をかける…
ソファは形の性質上、腰を深くかけて座ってしまうと、腰椎の状態を著しく悪くしてしまう為にあまりおすすめすることができません。
なるべく浅く座り、背もたれを使わない時間を作るなど腰に負担のかからないバランスでリラックスできるようになれると良いです。
長風呂・長時間の温める行為
腰痛があるときにお風呂に入ると、痛みが落ち着いたりすっと楽になる感覚があると思います。
このような事から「腰が悪いときは温める方がよい」と考える人が非常に多いですが、それが実は大きな落とし穴となっています。
お風呂に入ると神経から放出される発痛物質の産生が早まることが確認されています。
痛みの原因となる炎症物質や発痛物質は痛みを強くしたり筋肉を固くしたりすることにつながります。
その時楽に感じるのは「神経の感覚」が緩くなることで痛みを感じにくくなるだけであり、実際に血流が良くなったり、筋肉がほぐれたりといった事は起きておらず
さながら痛み止めを飲んだ時と同じような状態となります。
その為温める行為である長風呂はなるべく避ける必要があります。
その他にも、冬場は毎日ホッカイロを貼ってお出かけすることも避けた方が良い事です。
②-1誰にでも効果がでる!腰痛体操
世の中沢山の種類の腰痛体操があり、時折整形外科やテレビ番組などで紹介されています。
しかし、中には続けてみても効果が出なかったものなどもあるのではないでしょうか?
人それぞれ腰痛の原因は違うのに、「どこそこの筋肉」を鍛えたり「どこそこの関節」を伸ばしたりしても効果が出にくいのが事実です。
当院ではそういったこと「意味のない」ことをしない為に、
「ヒトの身体の当たり前の動き」を外れない事を目的として体操を行います。
≪歩行に含まれる要素は、人間として当たり前の動きがすべて詰まっています≫
これは子供からお年寄りまでできることや、「当たり前の動き」ですからその体操によって体を壊すことがないというのが大きな特徴です。
ひとつひとつ紹介をしていきますね。
椅子立ち上がり体操
誰でも行った事のある「椅子から立ち上がる」という動きをそのまま体操へ変化させています。
ここではいくつかのポイントを押さえることで、必要な最低限度の筋肉や、腰に荷重をかけることによる動作のスムーズさの獲得を行うことができます。
写真のように椅子に腰かけましょう。ベッドなどでも良いですが、筋力に不安のある人はなるべく高い椅子を用意しましょう。
手を前にしっかりと伸ばします。この時はなるべく背筋も伸ばすように意識してください。(無理のないように)
そのままゆっくりと立ち上がります。
そのあとは元通りにゆっくりと座ります。(なるべくゆっくりと、腰に体重が乗っていることを意識して行って下さい。)
これを10回繰り返しておしまいです。
注意としては、「絶対にドスン!と座らないこと」です。
ドスンと強く座ってしまうことで骨盤部の損傷を引き起こし、正常な身体の動きを失うこととなってしまいます。(これは日常生活でも意識できるととても良いです。)
前弯ストレッチ
腰痛時に問題となっていることとして、腰椎(腰の骨)が滑らかに動かなくなっておりそれを支える筋肉群に問題が生じることがあります。
そこで、腰椎の機能的な動きである「前弯」を無理なく出す事のできる体操がこちらです。
まずは四つ這いになります。(柔らか過ぎず、硬すぎずの床で行うようにしてください。)
まずは、腰を後ろ側に大きく丸めます。なるべくおおげさに丸めていきましょう。
その後にゆっくりと顔を天井に向けながら腰を前側に反らしていきます。
絶対に「強く反らさないように」気を付けて行って下さい。
ゆっくりともとに戻ってきたらまた同じように行います。
5回~10回を体調に合わせて行って下さい。(無理なくできる範囲で)
②-2腰痛は温める?冷やす?
腰痛になってしまい、応急処置として自分で何かする際に真っ先に上がるのが
・温める
・冷やす
の選択肢だと思います。
この場合多く語られるのが
「急性期は冷やして、慢性期は温める」
ということです。
当院ではこの場合、慢性、急性に限らず「冷やす事」をオススメしています。
温めることで「血流がよくなる」と思われる方が多いかと思いますが、そもそも血流が悪いというのはどういうことなんでしょう?
血流、特に皮膚の下を走る血流の存在意義としては、
生命活動により内臓で温まり過ぎた血液を皮下で冷却して心臓を介し再び生命活動へと流入する事がそのほとんどです。(そのうちの残りで皮膚などの栄養を行います。)
内臓、特に心臓や肝臓は人体の中でも特に温度が高く、時には40度を超える熱を持ちます。
それらの内臓が温めた血液を効率的に冷却して正常な温度をたもちながら生命活動を行うのが、人間の正しい在り方です。
つまり何を言いたいかというと
毛細血管は「熱を捨てるための機関」なのです。
腰痛があるとき、かならずそこには発痛物質が存在し神経の刺激が起こっています。
さらには筋繊維の水分不足が起こり、摩擦が引き起こされ、熱が生まれやすくなっています。
そういった部位は毛細血管の冷やすという機能も追いつかずに熱がどんどんと溜まっていくこととなります。
このようになってしまった部位をまた温めることではたして根本的な解決になるでしょうか?
氷水を使った冷却を行うことで、これらの問題は解決され痛みのもとである炎症成分や発痛物質の除去も行うことが出来るため、痛みの処置としてはとても理にかなったものとなります。
(保冷剤やアイスノンを使用した冷却は、よく冷えないどころか、凍傷の危険性もある為絶対に行わないようにしてください。)
以上のように、腰痛は冷やす事でしっかりと痛みと向き合うことができるようになります。
③まとめ
腰痛は誰にでも起こりうる疾病であり、一度なってしまうと根本解決がとても難しい問題です。
このページで解決できることはすべてではありません。
1人で抱え込まずに、痛みが続いたり、悩みが深くなってきたらすぐにお近くの整形外科や整骨院など信頼できる所に相談しましょう。
中野区 鷺宮の整体院では、腰痛・坐骨神経痛に特化した施術以外にも、ご自宅での運動や日常生活の指導などを通して腰痛のいち早い解決をサポートしています。