目次
変形性股関節症になって時間が経ち、どんどん進行していく、、、
以下のようなことでお困りではございませんか?
- 股関節の痛みで今までやっていたヨガを続けられない
- 友達に「足引きずってるね」と言われ悩んでいる
- 将来手術を受けなければいけないのではないかと不安
- 股関節の痛みで歩くのが辛い
- 以前のような股関節の動きを取り戻したい…
このページはこちらのページの補足ページとなっております。合わせてお読みください。
目次
①そもそも変形性股関節症とは?
①-1変形性股関節症の実態
①-2臼蓋形成不全と変形性股関節症
①-3変形性股関節症の治療
②変形性股関節症の人が行うべき事とは?
②-1正しい座り方
②-2正しい立ち方
③変形性股関節症の方の歩行について
③-1ついついやってしまいがち?危険な歩行とは
③-2靴と変形性股関節症の関係
④まとめ
①そもそも変形性股関節症とは?
変形性股関節症とは?
股関節症の主な症状は、関節の痛みと機能障害です。股関節は鼠径部(脚の付け根)にあるので、最初は立ち上がりや歩き始めに脚の付け根に痛みを感じます。
関節症が進行すると、その痛みが強くなり、場合によっては持続痛(常に痛む)や夜間痛(夜寝ていても痛む)に悩まされることになります。
《 日本整形外科学会HPより引用https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/hip_osteoarthritis.html 》
特にお悩みの種となるのが
・股関節の可動域障害 (足が上がらない)
・股関節の痛み (主に臀部や鼠径部へ対する疼痛)
があげられます。
①-1変形性股関節症の実態
変形性股関節症は進行性の疾病である為、少しずつ病態が変化し時には急に楽になる事さえあります。
しかし、ほとんどが悪化の道を辿り最悪の場合は手術による人口股関節や、骨盤部の切除などを行われることとなります。
一般的に変形性股関節症は一度なったら治らず、進行するだけのものとされていますが実態はそうではなく
しっかりとした経緯を辿り治療を行うことで十分に改善の道はある疾病です。
臼蓋(股関節の受け皿)との関係性をもって詳しく解説していきます。
①-2臼蓋形成不全と変形性股関節症の関係
ごくまれにではありますが
変形性股関節症=臼蓋形成不全
と認識をもっている患者さんがいらっしゃいますが、実は間違いです。
臼蓋形成不全というのは
骨盤にある股関節を受けるための部位がしっかりと発達せずに股関節の不安定性を引き起こす病態で、
多くは「先天性」とされる疾病です。
先天性と聞くと生まれながらだから治るわけないよね、と思う方も多いでしょうが
基本的にこの臼蓋形成不全の多くは成人後の生活スタイルや歩行量、身体のクセなどによるものです。
中でも多いのが股関節の調子が悪くなり病院に行ったら自分が臼蓋形成不全である事を知った。という場合です。
生まれつき骨盤に障害があったのになぜ若い頃は症状がでなかったのでしょうか?
というところからも変形性股関節症と臼蓋形成不全との関係は強くなく
両方とも治療や生活スタイルの変更により防止することが十分に可能です。
①-3変形性股関節症の治療
現在変形性股関節症の患者さんに行われる治療は
・保存療法
・手術療法
このふたつに大別されます。
保存療法はいわゆる「これ以上悪くしない」ことと、「なるべく痛みを取る」ことを目的として行われます。
よく見聞きする
痛み止め服薬、注射、マッサージ、電気治療、温熱療法、ストレッチ、水中ウォーキング、牽引
などがこれに当たります。
軽度であればこのような保存療法でも症状が軽減することはありますが、ほとんどが重症化し手術を受ける道筋を辿ります。
保存療法に共通するのが
「なるべく痛みを出さないようにしていく」
ということです。
ここでの間違いが「活動すると痛みが出るから活動を減らしていく」
ということになります。
人は動物です。身体は動くように設計されており、動かなければその機能はひとつ、またひとつと失われていきます。
そのため行き過ぎた保存療法は動くことをあきらめてしまうきっかけになる可能性も孕んでいる為注意が必要です。
②変形性股関節症の人が行うべきこととは?
変形性股関節症になり痛みがでてもどうしたら良いのかわからないという方がほとんどだと思います。
では実際に痛みと向き合って改善する為にはどのような事が必要なのでしょうか?
まず、必要になってくることが
「なぜ変形性股関節症になってしまったのか?」
をしっかりと知る事です。
変形性股関節症になる要因として
- 歩行不足(連続歩行を指す)
- 身体の動きのクセ(重い荷物や方掛けカバン等)
- 長時間のデスクワーク
- ヨガなどによる無理なストレッチ
- 行き過ぎたトレーニング
- 交通事故やしりもちなどの衝撃によるもの
- 長期に渡る自転車の使用
- 長期に渡る水泳(自重不足)
このような事があげられます。
本当はもっともっとありますが、書ききれないので代表的な部分を挙げています。
いかがですか?当てはまる事はありませんか?
このように本当の問題はどうやってよくするのか?
よりも
どうやって悪くしたのか?を知る事です。
つまり、変形性股関節症の方が行った方が良いこととは
身体にとって悪いことを行わないこと
といえます。(とてもややこしいですが、やらないことをやる、ということです。)
その為に必要な日常の基本的動作である 立つ・座る といった動きを下で解説していきます。
②-1 変形性股関節症の方が行うべき正しい座り方
まず大前提として、正しい座り方を学ぶ前に上記した通り「悪い座り方」をしらなければいけません。
代表的な悪い座り方をまとめましたのでご覧ください。
いかがですか?ついついやってしまいがちな座り方を紹介しました。
まずはこの座り方をやめる意識をしてみるだけでも症状の改善はみられます。
続いて正しい座り方を説明していきます。
《正しい座り方》
沢山の事を考える必要はありません。
考えることはたったひとつ。
両足の足底をしっかりと地面につけること。
これだけです。
足をしっかりと接地することで、座るときに負担のかかりがちな骨盤の安定力を高め
筋肉群の連結的動作も自然と引き出しやすくなる為、簡単にいうととてもバランスよく座る事が可能です。
これ以外にも気を付けた方が良いことはもちろんあるのですが、たくさんの事をあれこれ考えてしまうと身体にとって望まれないクセのようなものが生じることとなり
かえって状態を悪くすることに繋がります。
まずはひとつだけ
このことを念頭に置いてこの姿勢を行ってみてください。
③変形性股関節症の方の歩行について
変形性股関節症の方は歩くときに不便を感じる方が大半です。
それだけでなく、友人などに「足を引きづっているね」などと指摘されるととても落ち込んで不安になってしまうことも多くありますよね?
ここではそんな悩める歩行について解説していきます。
③-1、ついついやってしまいがち?危険な歩行とは
この項目も上記に続き「やらないほうが良いこと」をまずは押さえていきましょう。
✘かかとから歩く
ウォーキングなどで紹介される「かかとをつけて歩きましょう」というアドバイスは、多くは失敗に終わる事が多いです。
「かかとから歩く」こと自体は大きな間違いではないのですが、大体の方がかかとを強く地面に打ち付けるように歩いてしまいがちです。
かかとと地面の接地はなるべく柔らかく、優しく行うようにイメージしましょう。
✘歩幅を開いて歩く
股関節に問題のある方が歩幅を無理に広げてしまうことで、無理な力が確実にかかります。
自分のできる範囲の歩幅を作っていくことがなによりも大切です。
人よりゆっくりでも大丈夫です。
まずは自分の歩行をしっかりと1歩1歩作っていきましょう。
✘あまりに長時間の歩行
変形性股関節症の方は歩行のレベルがとても落ち込んでいる状態ですから、
1時間を超える長時間歩行に耐えられません。
連続歩行は30分までとし、可能であれば歩行後にアイシングなどを行い関節の必要以上の破壊を防ぎましょう。
③-2、靴と変形性股関節症の関係
どうしても歩行に不安がある変形性股関節症の方は、インソールを使うこともひとつの手段です。
お近くの靴屋さんやスポーツショップに行き、なるべくクッション性の高いインソールを選び(店員さんに聞いてみるのが一番早いです)いつも履いている靴に入れてみましょう。
ここで注意すべきなのが、
基本的に変形性股関節症の方が履くべき靴というのが
・スニーカー
・ウォーキングシューズ
のふたつです。
このふたつの靴であれば、インソールも問題なくフィッティングしますし
なにより足や股関節の保護をすることに対して
ヒール、パンプス
ブーツ
底の薄い靴
などはどうしても能力不足となってしまいます。
おしゃれの為や仕事の為にどうしても履かなければいけない時もあるかもしれません。
だからこそ、良く歩くことが分かっているときはなるべく身体に負担のかからない靴に履き替えてお出かけするようにしてみましょう。
④、まとめ
変形性股関節症の怖い所は、「進行性」の疾病であることです。
なによりもまずは進行を食い止めることと、状態を上向かせること。
中野区鷺宮の整骨院では、施術により進行を食い止めるだけでなく
正しい日常生活の指導やその人に合った歩行の方法を指導することで、変形性股関節症の素早い回復をサポートしています。